4)現実問題
一般ドローンは現在業務用を除き、ほぼ200%海外製、また前編でも説明したように5.8GHzは違法という情報が未だに更新されていません。
従って、本当は合法になったけど、違法だと思われているドローンの周波数を日本には出荷していないにもかかわらず、国内の大手ECモールで出品する際に5.8GHzと嘘の記載をして販売して、実際はW52/W53/W56のドローンを出荷しています。
※もちろん飛ばしたら、電波法違法になります。
また、受信側である端末(スマホ・タブレット)でも、本来なら端末自体は国内限定販売でなければ、受信出来る5GHzの周波数帯は一般通信用の11aだけでなく、W57/W58も受信できますが、しかし、端末にもGPSによる位置情報から端末が日本にいると判明した時点で、W57/W58の信号を遮断するような仕組みになっております。
※ウィニーフープは専用FPVゴーグルを使っているため、W57/W58の信号が遮断されることなく、受信できます。
ますます、一般ドローンの市場で、たとえW57/W58のドローンを販売し、必要資格と開通申請を行っても、スマホが受信できない限り、FPVができない現実が待っています。
それは今回アイラの5.8GHzの検証で、発覚した事実であります。 ドローンの5GHz周波数帯が本当に5.8GHzかどうか、パソコンでドローンの信号をキャッチし、接続後にWifi信号のチャンネルを確認すれば一目瞭然。
写真の一番左の信号はネットワークチャンネルが 40ch (5200) 真ん中と右は、149ch(5745)/157ch(5785)になります。
※40chで飛ばすと違法ですが、149ch or 157chでしたら、正式に資格と申請をすれば合法に使えますが、皮肉なことに国内で使用する端末は40chでしたら、簡単に信号が見つかるけど、149chや157chではどんなにサーチしても、見つけることができない。(パソコンは見つかりますが)
現在お持ちのドローンを気になる方が居ましたら、ご自身のパソコンを使って、簡単に販売元が本当のことを言っているかどうかを検証することができます。
5)実現に向けて
では、方法はないのか?
実際にアイラでは5.8GHzの発売を試みましたので、色々検証した結果。使える方法は見つかりました。
しかし、繋がる端末は限られており、また初心者やちょっと知識があるだけでは、簡単に繋がらない為、一旦販売をホールドにしました。
今後日本が世界にきちんと5.8GHzが国内でも違法ではなく、使えるようになった事を発信し、また端末の製造メーカー(スマホ、タブレット)にもそのような認識になれば、近い将来には端末が地域限定で遮断される周波数から開放したら、一般ドローンにも使いやすくなります。
6)まとめ
5GHzには何種類かありますが、国内電波法でドローンに使えるのは5.8GHzの7チャンネルのみ。
しかし、その7チャンネルでは国内端末だと信号が見つからず、一部限定の端末更に特殊な手法を使わないと繋がならないので、一般向けでの使用は現段階では難しい。
アイラの日本限定5.8GHzエディションのご購入を検討されている方は、今後弊社の方にて、無線局開通サポートのトータルパッケージが準備でき次第、予約注文を開始したいと思います。(国内限定周波数の為、最小500台の生産数を満たないと生産は難しい)
その際に手持ちの端末が繋がるかどうかの検証も、検証キットの往復送料有償で提供することは可能です。※最新情報は、ホームページまたはFacebookにて、お知らせ致します。
エアー自撮り棒としての小型ドローンに関心をもっていますし、いくつか200g未満のものを持っています。simtooのXT175で2.4GFPVのスマホ映像が途切れやすい時5GFPVに切り替えると途切れなくなるのに屋外で使えないのは情けない国だけど、警察や気象通信のためならしょうがないかとあきらめていましたが、この記事を読んで驚きました。
規制ドローンの最小重量を米国並みの250gもするには法改正が必要でしょうが、5GWiFiによるFPVはすでに法的にはグローバル化されたということですね。あとは、メーカー、輸入業者、メディアの問題だとすれば、公正取引委員会と消費者庁の問題でしょうか?
コメントありがとうございます。
国内の事情もありますが、単なる5Gだけでしたら問題はございませんが、5.8Gは既に開放しておりますので、残りは国内で流通する端末が5.8GHzの電波を拾えるようになれれば、合法的に使えるようになります。
但し、こちらはグローバルではなく、国内限定仕様になります。
なので、現在市販されているXT175を含め、5.2GHzの為、そこはやはり使うことはできないです。
現在5.8GHzに対応する端末がなくても、弊社のドローンが使えるよう試行錯誤しております。
5.8GHzが日本で正規販売店されているスマホやタブレットで使えないのは
知らないからではなくて、開局や免許が必要な電波を簡単に誰でも使えないように
配慮しているからじゃないでしょうか?
パソコンで接続可能ならWindowsタブレットPCでは接続できませんか?
出来ます。
実際に写真はパソコンで接続して、周波数の確認を行いました。
質問失礼致します。
家庭で使うWi-Fiは2.4GHzと5GHzが有りますが、5GHzは屋内では使用可能、屋外で5GHzのWi-Fiを使うと違法ですよね?
問①
では、ドローンで言うと5.8GHzで映像を飛ばすカメラを搭載したfpvドローンを屋内で使う場合は違法にはならないのですか?
問②
もしくはドローンを屋内では飛ばさないで、屋内で5.8GHzのカメラ映像だけを
受信するだけなら違法になりませんか?大丈夫なんでしょか?
問③
また、屋外で5.8GHzで飛ばすカメラ映像を受信するだけなら違法にならないでしょうか?
宜しくお願い致します。
お問合せありがとうございます。
5GHzという一括りにはできないため、ご質問のあった5GHzは屋内では使用可能、屋外では違法ではございません。
Wi-Fiの5GHzに関しては、こちら総務省のサイトにわかりやすく記載されております。
https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/wlan_outdoor/index.htm
改めて、ご質問について返事致します。
問①
では、ドローンで言うと5.8GHzで映像を飛ばすカメラを搭載したfpvドローンを屋内で使う場合は違法にはならないのですか?
5.8GHzは上記の一般スマホで拾える帯域ではないので、家庭で使うWi-Fiとは全く違うお話になります。
5.8GHzは屋内外のどちらでも電波法により、免許と開局が必要になります。
どちらかない時点で、屋内外関係なしに違法となります。
免許は第4級アマチュア無線、開局はお使いになる機体の方の電波を発するため、無線局の開局申請。
問②
もしくはドローンを屋内では飛ばさないで、屋内で5.8GHzのカメラ映像だけを
受信するだけなら違法になりませんか?大丈夫なんでしょか?
電波法はドローンを飛ばす飛ばさないのではなく、電波を発する時点で、必要条件を満たしていなければ、違法となります。
問③
また、屋外で5.8GHzで飛ばすカメラ映像を受信するだけなら違法にならないでしょうか?
宜しくお願い致します。
上記同様、条件を満たしていなければ、違法です。
教えてください。
双葉電子工業の画像転送装置に下記があります。
5GHz帯 フルHD画像伝送装置(AMIMON CONNEX シリーズ)
これに関して注意書きがありまして、空撮には使えないという注意書きがあります。
5GHz帯でも空撮しなければ免許がいらないのでしょうか?
それとも双葉電子工業でなにか特殊なことをされていると考えた方がよいのでしょうか。
貴社に問い合わせするのも筋違いのような気がしますがよろしくお願いいたします。
ポチ様、
ご質問ありがとうございます。
5GHzにも大きくわけて2種類ございます。
Wifi 2.4GHz と 5GHz の通常スマホやパソコンが受信できる5GHzと、FPVで使われている5GHzがございます。
前者は免許と開局は出来ない代わりに、発信する側は地上でなければいけない。
後者は5GHzですが、法律の規定により実質使えるのは7チャンネルしかありません。(詳しい内容は既に記事にて説明した為、割愛させて頂きます。)
よって、お問い合わせした内容について、特殊なことをされているのではなく、前者の5GHzを採用されているかのように思われます。